糖質制限して中性脂肪や血糖値を下げる方法 » 中性脂肪を減らすための基礎知識|中性脂肪・血糖値改善バイブル » 中性脂肪の数値を完全解説

中性脂肪の数値を完全解説

このページでは、総コレステロール/中性脂肪/HDLコレステロール/LDLコレステロールの検査結果の見方や危惧される病名、対策法を紹介します。

基準値に見る健康診断の総コレステロールや中性脂肪の値

中性脂肪だけでなく脂質という点では健康診断の数値で注意すべき項目として、総コレステロール/ HDLコレステロール/LDLコレステロールも挙げられます。まずはこれらの測定項目や基準値を表にまとめてみましょう。

項目名 測定項目 基準値
総コレステロール TC 130~219mg/dl
中性脂肪 TG 30~149 mg/dl
HDLコレステロール HDL-C 男性40~99 mg/dl、女性50~109mg/dl
LDLコレステロール LDL-C 60~119 mg/dl

これらの脂質に関する数値が基準値外の場合、自覚症状はなくても脂質異常症もしくは高脂血症の疑いがあるわけです。生活習慣病ともいわれるもので、特に中高年なら日々の消費エネルギーが減少しているのに摂取エネルギーがそれを上回っている可能性が高く、食生活だけでなく運動不足や過度なストレスなどを改善する必要があります。

なお、善玉コレステロールであるHDLコレステロールについては、他の項目と違って年齢とともに数値が低くなる傾向があります。善玉コレステロールが減ることで、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが増えるという、悪循環を呼ぶわけです。

健康診断の総コレステロールや中性脂肪が基準値外のリスクと対策

次に、総コレステロール/中性脂肪/HDLコレステロール/LDLコレステロールが基準値外だった場合、危惧される病名や対策法をまとめてみましょう。

項目名 危惧される病名 対策法
総コレステロール 動脈硬化、心筋梗塞など虚血性心疾患 食事療法や運動療法、数値によっては投薬治療
中性脂肪 肥満、脂肪肝、糖尿病、動脈硬化からの脳卒中や心筋梗塞など 食事療法や運動療法、数値によっては投薬治療、500mg/dl以上なら禁酒
HDLコレステロール 動脈硬化からの脳梗塞、虚血性心疾患、腎不全、肝硬変、糖尿病など 食事、運動、禁煙など生活習慣の改善、数値によっては投薬治療
LDLコレステロール 動脈硬化からの心筋梗塞など 食事、運動、禁煙など生活習慣の改善、数値によっては投薬治療

全体的に共通するのは血液中の脂肪が増えることで動脈硬化が進行してしまうこと。特に、HDLコレステロールは血液中の余分なコレステロールを肝臓に戻す働きがあるのですが、この数値が下がってしまうと動脈の内壁にLDLコレステロールが沈着しやすくなり、動脈硬化のリスクが高まるというわけです。健康診断の数値は基準値内に収まるのがよく、すべての項目で数値を下げるのが正しいわけでないことを理解しておいてください。

対処法は数値で変わる

現在の中性脂肪上限は、説の相違により健康との関連性については目安として捉えるものです。

しかし、中性脂肪の数値が大きく上回ると急性膵炎などの危険性も考えられます。数値別に対処や治療について見ていきましょう。

  • 中性脂肪750以上:膵炎の危険性があり、降下療法・薬物治療が必要です
  • 中性脂肪300~749:食事・運動療法指導と投薬、禁酒が必要です
  • 中性脂肪150~299:軽度中性脂肪血症なので、食事・運動療法指導をします
  • 中性脂肪29以下:平均は30~149のため、大きく下回る場合は原因を検査

中性脂肪は高いと膵炎などの危険性が増し、低すぎると別の病気の恐れが出てきます。

中性脂肪で150以上の数字が出ている場合は、食事と運動の習慣を見直して、体質改善を始めると良いでしょう。

中性脂肪の基準値はわかりづらい?

中性脂肪やコレステロール値は採血での血液検査でわかります。

しかし、色々な検査や研究から、現在中性脂肪やコレステロールの上限については人間ドック学会と日本動脈硬化学会日本脂質栄養学会の見解で「関連あり」「関連なし」と異なる見解が出ています。

そのため確実な判断が難しい状態ですが、基準値を目安として取り入れることが必要と考えられます。目安・参考として国内・欧州で設定されているカットオフ値設定の基準値を見てみましょう。

日本国内の基準(空腹時)

  • 中性脂肪:150以上
  • nonHDLコレステロール:170以上
  • LDLコレステロール:140以上
  • HDLコレステロール:40未満
  • 総コレステロール:-
  • レムナントコレステロール:-

空腹時採血(欧州の新基準)

  • 中性脂肪:150以上
  • nonHDLコレステロール:145以上
  • LDLコレステロール:115以上
  • HDLコレステロール:40未満
  • 総コレステロール:190以上
  • レムナントコレステロール:30以上

非空腹時採血(欧州の新基準)

  • 中性脂肪:175以上
  • nonHDLコレステロール:150以上
  • LDLコレステロール:115以上
  • HDLコレステロール:40未満
  • 総コレステロール:190以上
  • レムナントコレステロール:35以上

注意点

空腹時と非空腹時の採決においては、インスリンの作用効果や血糖値の変化を見るのに適しているのが非空腹時の採血とされています。

そのため欧州では、糖尿病・動脈硬化についての検査であれば、非空腹時の採血が推奨となっています。

しかし、空腹時採血が無駄ということはなく、空腹時の採血には脂質異常や膵炎の経過観察などを行なう際に有効であるという結果が出ています。

目的や体の状況に合わせて検査を受け、目安になる基準値と比較してみると良いでしょう。

【免責事項】
「糖質制限に役立つ!中性脂肪・血糖値改善バイブル」は個人が集めた情報を元に制作しました。
最新情報がお知りになりたい場合は、必ず各社公式サイトをご確認ください。